就学前のお子さんをお持ちの方はお子さんをどの施設は預けるべきか迷われているという方も多いことと思います。就学前の子どもを預かってくれる期間は主に「保育園、幼稚園、認定こども園」の3つに限られます（小規模保育園などもありますが、今回はこちらの3つの施設に絞ってお話していきます）。子どもを預かってくれるという点では共通している3つの施設ですが、内容を比較するとそれぞれに大きな違いがあります。自分のお子さんをどの施設に預けるべきなのかを検討するためにも保育園、認定こども園、幼稚園の違いを押さえておく必要があります。そこで今回はそれぞれの違いや特徴についてご説明していきます。
園選びの選択肢は主に3つ
主に3つの選択肢となる保育園、幼稚園、認定こども園は「管轄している機関」がまず異なり、「利用する目的」にも差があります。
保育園は子どもを「保育に欠ける」状態時に利用
保育園は厚生労働省が管轄しており、親が就業/介護/病気などの理由で子どもを保育できない状態のときに親に変わって子どもの保育を目的として利用する施設です。そのため保育園では、食事や排泄、しつけなども内容に含まれています。
幼稚園は子どもの「教育を目的」とした施設
幼稚園は文部科学省が管轄しており、子どもの教育を提供する場としての役割を果たします。身の回りの保育やしつけは母親が行うことを前提としています。
認定こども園は「保育園＋幼稚園」の仕組み
認定こども園とは一言でいえば保育園と幼稚園が一体化したような施設で、内閣府が管轄で厚生労働省と文部科学省も関わっています。「幼保一体型施設」とも呼ばれます。本来の保育園としての役割＋子どもの教育も取り入れられた施設となります。幼保一体型のため親の保育状態に関わらず利用できます。
認定こども園、保育園を利用する上で覚えておくポイント
認定こども園と保育園の違いについてご説明する前に認定区分についておさらいしておかなければいけません。どの区分に認定されるかによって認定こども園や保育園の利用できる条件が異なるためです。ちなみに幼稚園は認定区分に関係なく、どなたでも利用できます。認定区分とは子どもの年齢、保育が必要の有無、保護者の勤務時間などによって変わります。
通常1号認定は幼稚園に通っている子ども、2号認定3号認定は保育園に通っている子どもが該当します。認定こども園ではどの認定の子どもでも入園できますが、どの区分に認定されたかによって子どもを預けることができる時間（利用時間）が決められます。
どこに預けるべきなのか？
保育園での保育が不要になる予定の方
保育園は保育に欠ける状態である子どものみが利用できる施設のため、仕事を辞める、介護の必要がなくなるといった状態になれば保育園での保育の必要がなくなるため退園しなければいけなくなります。認定こども園であれば保育園としての利用を終了しても、手続きさえ行えば同じ施設で幼稚園として利用変更し、退園することなく施設を使用し続けることができます。
保育＋教育も受けさせたい方
認定こども園では幼稚園としての機能も果たしていため保育園では受けることができない、より充実した教育を受けられます。イベントや行事も保育園と比べると充実しているところが多いため子どもにいろいろな経験をさせてあげたいという方には認定こども園はよいでしょう。しかし、保育園と比べると平日に親が参加しなければならない行事が多いことも特徴として挙げられます。特に幼稚園をベースとした認定こども園は平日行事が多いです。
園ごとに差が大きいことも覚えておこう
今回は大きく3つの園について取り上げましたが、それぞれ園によっても内容や方針がそれぞれ異なります。同じ保育園でもそれぞれ異なる雰囲気や方針がありますし、同じ認定こども園でも構成や教育方針が少しずつ異なります。どの施設に入れるかはご自身のお子さんにはどの園が合っているのか、どの園を利用させたいのか見極める必要があります。
また通園までの距離や送迎バスの有無もどの園を決めるかの大切な要素でしょう。園長先生や先生の雰囲気や相性も大切です。利用したいと思える園があれば一度見学させてもらいましょう。
まとめ
認定こども園や幼稚園、保育園の違いや特徴についてご説明させていただきました。園を決めるには1つだけの視点でなく、さまざまな角度からの視点が大切になります。親が保育可能な状態なのか、現実的に利用したときの負担、相性、保育料などさまざまなことを踏まえた上でどの園を利用すべきか検討してください。
しかし何より大切なのはお子さんが安心して楽しく過ごせることではないでしょうか。学校法人東大室学園 清華幼稚園」は認定こども園として働くお母さんのための子育て支援が叶う園を目指しております。認定こども園をお探しの方はぜひ当園へご相談ください。
