2006年に制定した「就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律」により、幼稚園や保育園だけでなく、新たに「認定こども園」という選択肢が加わりました。子どもを持つ夫婦にとって、受け皿が増えたことは喜ばしいことですが、認定こども園ではどのくらいの費用がかかるのかは気になるところでしょう。今回は、認定こども園と幼稚園と費用を比較してどちらが安いのかをまとめました。
認定こども園の保育料
認定こども園の保育料は、国の定めた「認定」によって異なるので注意が必要です。認定基準は以下の3つに分かれます。
- 1号認定：3歳以上で保育を必要としない子ども
- 2号認定：3歳以上で保育を必要とする子ども
- 3号認定：3歳未満で保育を必要とする子ども
上記の認定基準によって保育料が異なります。国が定めている保育料は以下の通りです。
- 1号認定：0～2万5,700円
- 2号認定：0～10万1,000円
- 3号認定：0～10万4,000円
上記の金額はあくまで費用の上限であり、それぞれの市町村が地域の状況を考慮に入れながら具体的な金額を決定します。
認定こども園でかかるそのほかの費用
認定こども園では、保育料に加えて以下の費用がかかりますので覚えておきましょう。
バス代
公共の交通機関が少ない地域や交通の便が悪い地域では、バスを利用して入園するこどもがいます。バス代は、園ごとによって異なりますが、目安は2,000～5,000円ほどです。
入園にかかる費用
入園にかかる費用には、帽子や制服、体操着などがあります。また、園によっては教材費を集めているところもあります。目安として数千～5万円ほどです。これらに加えて、認定こども園では入園費を支払います。
PTA（保護者会）の費用
園によっては、入園したときにPTAの会費を請求することがあります。集めた会費は園児へのプレゼントや保護者によるイベントを催すための費用に充てられます。年間で1,000～3,000円ほどかかるでしょう。
認定こども園では給食が義務付けられている
認定こども園の保育料には、給食費を含んでいます。認定こども園では給食が義務となっており、必ず食事が出ます。そのため、子どもたちのために弁当を用意する必要がないので、弁当を作る時間や食費の心配がありません。
一方、幼稚園では食事が出ないところがあります。また、食事は出るものの「給食費」という名目で費用を集めています。そのため、保育料をチェックするときには内訳を調べておきましょう。
幼稚園の保育料
幼稚園の保育料は公立か私立かによって大きく異なります。文部科学省の「子供の学習費調査」によると、1年間の幼稚園の平均保育料は以下の通りです。
- 公立の幼稚園：11万9,175円
- 私立の幼稚園：31万9,619円
上記の金額を月額で換算すると、公立の幼稚園は約1万円、私立の幼稚園で約2万7,000円です。
幼稚園では給食費が別になる
幼稚園の保育料には給食費を含んでいません。理由として、給食の有無は幼稚園の任意となっているからです。そのため、給食制度を採用している幼稚園では、保育料に加えて給食費がかかります。また、給食の制度を採用していない幼稚園では弁当を作らなければならず、材料費が必要になります。
幼稚園でかかるそのほかの費用
幼稚園では入園費や給食費に加えて以下の費用がかかりますので覚えておきましょう。
バス代
幼稚園の多くはバスを所有しているので、ほとんどのケースでバス代がかかります。バス代は認定こども園と同じく2,000～5,000円かかるでしょう。
入園にかかる費用
入園にかかる費用には、夏用と冬用の制服や帽子、体操着などがあります。私立幼稚園の中には、制服代だけで10万円近くかかるところもあります。また、教材費についても私立の幼稚園では、高額になることがあるので注意が必要です。
PTA（保護者会）の費用
幼稚園の多くは、保護者による行事を開催するための費用を「保護者会費」として集めています。費用は幼稚園によって異なりますが、4,000～5,000円はかかるでしょう。
まとめ
認定こども園と幼稚園でかかる費用は、通う園によっても異なりますが、幼稚園は給食が用意されていないところがあるので注意が必要です。また、私立の幼稚園の中には、特別の制服を準備しているところもあり、予想していた費用よりも高くなることがあります。
一方、認定こども園については、認定によって費用の上限が決まっています。そのため、幼稚園よりも安い費用で子どもたちを入園させることができます。
群馬県前橋市にある「学校法人東大室学園 清華幼稚園」は、「子ども子育て新制度」を適用した「認定こども園（幼稚園型）」として、充実した施設とカリキュラムだけではなく、学費についても分かりやすく提供しているので、安心して子どもたちを通わせることができます。ご興味のある方はぜひご連絡ください。
