認定こども園には種類がいっぱい! 連携施設って何? 単体施設との違い

認定こども園には種類がいっぱい! 連携施設って何? 単体施設との違い

平成27年からできた新制度により、認定こども園が新設されました。幼稚園と保育園両方の良いところを兼ね備えた施設ですが、保護者や地域のニーズに合わせたタイプが存在します。「単体施設認定」と「連携施設認定」が存在し、その中でも連携施設として新設されたこども園も多いです。今回は、認定こども園のタイプについてご紹介します。

単体施設とは

単体施設とは、保育園は保育園、幼稚園は幼稚園のように特化させた施設を指します。認定こども園は、幼稚園と保育園の良いところを併せ持ったものが一般的です。しかし、「幼稚園型」「保育園型」「地方裁量型」の3つのタイプは、それぞれに特化させた園のことをいいます。

幼稚園型とは?

幼稚園型認定こども園ともいわれ、幼稚園が保育時間を確保してできた園を指します。従来の幼稚園では、4時間程度の教育を行った後、家に帰るというものでした。幼稚園型のこども園にすることで、今まで教育を受けたくても受けられなかった子どもが、保育の時間もありながら教育を受けられるようになりました。

「児童福祉法第39条」にある、保育に欠ける乳児または幼児を対象に保育を行う施設とされています。保育に欠けていると判断される対象者は以下の通りです。

  1. 昼間労働する家庭
  2. 妊娠中または出産後間もない
  3. 疾病にかかる・負傷・身体に障害を有している
  4. 同居している親族を常日頃から介護している
  5. 震災・風水害・火災などの災害復旧に当たっている
  6. .この全てに類する状態にある

共働きをしており、平日フルタイムで仕事をしている家庭が当てはまります。また、妊娠中や出産後によって子どもの相手をする余裕のない人も対象です。このように、子どもの保育を自力で行えない場合は、幼稚園型認定こども園で保育を受けることが可能となります。

保育園型とは?

保育園型認定こども園ともいわれています。上記にあげた児童福祉法第39条に該当する子どもの保育を行うことや、就学前の子どもの保育を行う施設を指します。幼稚園型と同様に教育を行いますが、「学校教育法第23条」に掲げられている目標分の教育のみを受けることとなります。

幼稚園型の認定こども園の場合、教育もしっかり実施するため従来の幼稚園のように、「お受験」と呼ばれる入試試験を受けることも視野に入れています。しかし、保育園型の場合は一般の小学校に通えるレベルの教育が一般的とされています。

地方裁量型とは?

地方裁量型認定こども園とも呼ばれ、行うことは保育園型こども園と同様です。しかし、地方裁量型認定こども園は、認可外の保育施設のことを指します。こども園は一般的に認可保育園と認可幼稚園が行いますが、地方裁量型の場合は認可外の施設です。

連携施設とは

連携施設とは、認可幼稚園と認可保育園が連携して、一体型となって運営を行う施設のことです。幼稚園と保育園どちらも兼ね備えているため、全ての子どもが通うことができます。

幼稚園と保育園が緊密な連携体制がとれており、学校教育法第78条に掲げる目標が達成される保育を行うことができる施設です。連携施設の場合は、もともと保育園に通っていた子でもそのまま自動的に幼稚園に入園させることができます。

連携のときに一度退園させられるということはありません。ただし、今まで保育園で過ごしていた子たちも幼稚園児と一緒になり、学校教育法第78条の目標が達成される程度の教育を受けることになります。

学校教育第78条の目標は以下の通りです。

  1. 健康・安全・幸福な生活のために必要な日常の習慣を養い、身体諸機能の調和的発達を図ること。
  2. 園内において、集団生活を通じて、喜んでこれに参加する態度と協同、自主及び自律の精神の芽生えを養うこと
  3. 身近な社会生活及び事象に対する正しい理解と態度の芽生えを養うこと
  4. 言葉の使い方を正しく導き、童話、絵本等に対する興味を養うこと。
  5. 音楽、遊戯、絵画その他の方法により、創作的表現に対する興味を養うこと。

従来の保育園に通う子どもの多くが、自由に園内で遊び、食事や睡眠をとるスタイルでした。認定こども園に通うことで、集団生活や自立心を芽生えさせるために欠かせない自主性や協調性を養うことができるようになります。

結局のところ、どっちがいいの?

単体施設と連携施設のどちらも良い面を持ち、どちらも知識を得ることができます。これから保育所に通う子どもが、どのタイプの託児所なら安心して生活できるのかをしっかり考え、納得した上で預けることをおすすめします。

通う距離にある園の中で、子どもに合ったものや教育方針に納得できる場所、または通っている子どもたちの表情を見て決めるのも良いかもしれません。

まとめ

認定こども園には「単体施設」と「連携施設」の2つのタイプが存在します。単体施設は、幼稚園と保育園のどちらかの良いところを特化させた施設です。連携施設は、保育園と幼稚園が合併することで2つの良さを併せ持っています。

現在の認定こども園の多くが、連携型の施設となっています。自分の子どもに合った保育所を選ぶことで、より豊かな感性と協調性を身に着けることができます。

群馬県での「学校法人東大室学園 清華幼稚.」も認定こども園として生まれ変わり、英語やピアノ、プールといったさまざまな教育を行いながら、子どもたちの心身の発達を促す保育を目標としています。ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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