認定こども園の定員は20人以上! 子ども支援新制度における利用定員の考え方

認定こども園の定員は20人以上! 子ども支援新制度における利用定員の考え方

認定こども園とは「子ども・子育て支援新制度」を取り入れた施設です。国が定めた新基準であり、従来の制度とは違い、利用定員や子どもに対する処遇が変更されています。保育園などでは利用定員が15人までと、少人数しか受け入れられないため「待機児童」が問題視されていました。今回は、新制度を取り入れた認定こども園の利用定員についてご説明します。

新制度の利用定員の考え方

子ども・子育て新制度は、「従うべき基準」を国が新たに規定しました。その中でも利用定員に関することはこども園にとって重要な部分となります。新制度を利用した施設は、認定区分ごとに利用定員を定めます。この考え方は、以下の3点が論点として取り上げられています。

  1. 施設における利用定員の最低数
  2. 子どもの年齢区分
  3. 保育標準時間と保育短時間区分

まずは、利用定員の設定に関する考え方を解説していきます。

施設における利用定員の最低数の決め方について

認知絵こども園は、幼稚園と保育園の2つの特徴を併せ持った施設です。認可基準もこの2つに準じていますが、認定こども園の定員数が60人を超えている場合、保育所として扱う定員が10人であっても問題ないとしています。

そのため、認定こども園は定員の最低人数が20人以上となり、幼稚園は今まで通り最低利用定員を設けないとする考え方になっています。従来の施設よりもより多くの子どもを預けられる分、待機児童を大幅に減らせる制度となっています。

子どもの年齢区分の考え方について

0歳から就学前の子どもを預けられる施設のため、より幅広い年齢層が集まる施設となりました。その結果、認定区分と年齢ごとの利用定員に関する考え方も議論が行われています。こども園では、学校教育のみを必要とする「1号認定」と、3歳から保育を必要とする「2号・3号認定」の認定区分があります。

これによって、1号ごとの利用定員を設定する考え方があるのです。たとえ20人以上が預けられる施設であっても、いずれかの認定区分の定員が満員である場合は、預けることができないという考え方です。

保育標準時間と保育短時間区分の考え方について

新制度における保育標準時間は、1日11時間の利用が可能と設定されています。しかし、18時間の利用も可能とする保育短時間認定も行うため、時間による利用定員設定の考え方が生まれたのです。

現段階では、標準時間認定と短時間認定間に、ご家庭の働き方による変動の関係から利用定員設定は行われていません。しかし、地域の自治体判断や、事業所の申請によっては定員が決まっている場合もあります。

これまでの制度との違い

従来の制度では、利用定員の最低人数は、施設ごとに異なっていました。保育園は最低人数が20人とされていましたが、小規模施設や従業員の人数の関係でこれを下回っている施設もあります。

特に保育園などで働く人が減少してからは、さらに最低人数が少なくなっています。これには、保育士1人が担当できる児童数が関係しています。0歳児を預かる場合、赤ちゃんが3人につき保育士が1人必要です。

児童の年齢があがるにつれて、担当できる児童数は増えていきます。しかし、自治体によっては国の基準よりも少なく設定していることもあります。

次に、幼稚園は最低定員規定が存在しないため、待機児童ではなく「定員割れ」によって経営難が起こっていました。また、託児所と違い教育に力を入れているため、共働きの家庭では預けることが不可能とされています。

これら2つの施設の特徴を合わせた認定こども園は、子どもを預けながら教育もしてもらえる、家族にもうれしい制度を持っているのです。

認定こども園の利用定員について

認定こども園の利用定員は、最低でも20人以上となっています。60人以上を預かる施設もあるため、預け先を探している方はこども園を利用するのも選択肢の一つです。また、もともと幼稚園や保育園だった場合でも、利用定員は新制度に沿った設定を行います。

「以前は保育園で入れなかったから、こども園になっても一緒」ということはありません。預ける際は、1号認定や2号認定といった認定区分を各市で取り決めてもらう必要があります。また、認定区分ごとの利用定員数や保育時間による利用定員数は、施設ごとに異なるため確認するようにしましょう。

まとめ

認定こども園で預けられる定員数は、新制度による取り決めで最低でも20人以上とされています。施設ごとに上限数が異なるので、認定こども園に預ける際は確認してください。群馬県にある「学校法人東大室学園 清華幼稚園」も、認定こども園として従来の教育目標である、たくましい人格形成や自己表現のできる人格の育成など、心身の発達を促す育成を目指しています。幼児期は人間の基礎が形成される最も重要な時期です。子どもが豊かな経験を通じて、質の高い教育環境を実現します。お気軽にお問い合わせください。

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