「認定こども園」のメリットとは? 幼稚園や保育園の良いとこ取り!

「認定こども園」のメリットとは? 幼稚園や保育園の良いとこ取り!

待機児童の問題が社会的な問題となっている近年において、小さなお子さんを預けることができるかどうかは死活問題とも言うべき重要事項ではないでしょうか。幼稚園や保育園など、なかなか入園することができず困っているご家庭も多いと思います。そんなお子さんを預けることのできる選択肢の一つとして設置された「認定こども園」について、どのような施設でどのようなメリットがあるのかをご紹介いたします。

認定こども園とは

認定こども園というのは、各都道府県によって認定されている、幼児教育と保育を兼ね備えた施設のことです。幼稚園と保育園が合体したようなものだと考えていただいて結構です。

保育園と幼稚園はそれぞれに問題を抱えています。0歳から小学校入学前の乳幼児を対象とした保育園の場合、園の定員に対して乳幼児の数が上回ってしまい、入園したくても待機せざるを得ない状況です。3歳から小学校入学前までの幼児を対象としている幼稚園では、反対に少子化の影響によって定員割れが深刻化してきているのです。

これらの問題を解消するために認定こども園は設立されました。対象となる年齢は0歳から小学校入学前までと保育園同様の幅をもたせています。また、乳幼児の年齢によって過ごし方を工夫している園が多く、3歳以上になると約4時間の教育時間を設けているというケースが見受けられます。2006年頃に設立後、認定こども園はそれほど数としては多くありませんでしたが、2015年になり「子ども・子育て支援新制度」が本格的に始動したことをきっかけとして、設置手続きが簡略化したなどの理由から急激に園の数が増加しました。

認定こども園の種類

認定こども園には大きく分けて4つの種類があります。そのどれもが小学校と連携をとっており、スムーズに小学校入学を果たすことができるような仕組みとなっているのです。ここでは4つの種類の特徴を挙げてみましょう。

幼保連携型

幼稚園の機能と保育所の機能のどちらも兼ね備えたタイプです。特徴としては、一日11時間開園するということと、土曜日も開園することが原則であるということが挙げられます。認定こども園の中でも最もベーシックなタイプといえるでしょう。

幼稚園型

幼稚園の形態を基本とした運営タイプです。3歳以上の幼児を対象とする幼稚園の機能に対して、乳児を預かる保育所の機能がプラスされています。土曜日が休みであったり、一日の保育時間が11時間に満たないケースが見受けられたりもします。

保育所型

保育所をベースとしたタイプで、幼保連携型と同様に一日11時間、土曜日も開園しています。基本的には保育所のように乳幼児をメインとしながらも、保育を必要としない幼児についても受け入れを行っていることが特徴です。

地方裁量型

認可外保育園だった施設が自治体によって認可されたことで認定こども園へと変化したケースです。待機児童問題を解消するために生まれた新しいタイプであると考えていいのではないでしょうか。

認定こども園のメリット

認定こども園にお子さんを預けるとなった場合のメリットですが、一つ目は「縦割り教育による幅の広い交流ができる」ということです。保育所や幼稚園の場合、同じ年齢の子どもたちを一つのグループとして扱いますが、認定こども園では0歳から小学校入学前までの幅広い年齢の子どもたちがいますので、年齢別に分けるのではなく、異なる年齢の子どもたちを一緒に過ごさせる環境を作りだしています。同じ年齢の子どもとだけの交流と違い、さまざまな刺激や経験を得ることが教育上良いと考えられているのです。

もう一つは「幼児教育に積極的」ということが挙げられます。3~5歳までの児童を対象に一日約4時間の教育時間というものが設定されており、いわゆる習字や水泳などの習い事に当たる教育をその時間で行っているのです。習い事をさせたいのに時間がないという保護者の方にとっては魅力的な環境と言えるでしょう。

保育料の費用相場

認定こども園では、3つある認定区分の中からどの区分に認定されたかによって保育料が異なる仕組みとなっています。1〜3号の3つの認定区分があり、お子さんの年齢や保育の有無を決める事由に該当するかどうかによって決まります。

認定こども園が設置されている市区町村によって保育料は異なりますものの、費用相場としては1号で0〜2万5,700円となり、2号で0〜10万1,000円、3号で0〜10万4,000円となります。それぞれ上限金額として国によって定められていますので、この上限を超えることはありません。

ただし、1号に関しては保育料の他に給食費が追加されたものを最終的な利用料としており、すべての認定区分においては延長保育が発生した場合の延長料はプラスされますので注意が必要です。

上限の範囲内で実際の利用費は市区町村や園により差がありますので、入園を検討している認定こども園にあらかじめ確認することをおすすめします。園内の雰囲気や教育スタイルも大切ですが、保育料も重要な要素です。高ければいいというわけでもありませんので、しっかりと妥当性を見極めるようにしましょう。

まとめ

幼稚園と保育所のいいところを凝縮したものが認定こども園です。地域によっては保育所の待機児童問題に直面されているご家庭もあるかと思いますが、選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。小学校へ入学するまでの保育や教育をしっかりと受けることができますので、保護者の方にとっても安心な面が非常に多いでしょう。

認定子ども園にご興味のある、前橋市近郊にお住まいの方でしたら、まずは「学校法人東大室学園 清華幼稚園」にお問い合わせください。

電話番号: 027-268-1992
お問い合わせ